忍者ブログ

web florva不定期日記

見えないものは見えない。見えているものも見えない。

『安藤忠雄の都市彷徨』プロセスの建築

そこにあるのは、ロディアという一人の男の作ることへの執念だけだ。それは誰にも理解されることのない、言い換えれば、一人一人の魂の奥底に潜む「個人の叫び」と言ってもいいだろう。
 この個人の叫びをひたすら押し殺してきたのが近代である。近代は個人の個性を分散し、切り捨て、全体的な方向に向けることで成立してきた。
安藤忠雄『安藤忠雄の都市彷徨』プロセスの建築

王→神→人
という具合に「近代」は誕生した。
王権→神権→、ともってくると次には当然「人権」が来る。
神を否定し、個人主義を賞揚することが、近代の特徴であると説くのが多くの立場のようだ。
安藤忠雄の言説はそれとは異なり、個人を押し殺してきたのが近代だというように読める。

近代=個人主義と考えるときの行き場のない感じを、安藤忠雄の言葉は解いてくれるように思う。

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新CM

[05/31 あそんでる人]

最新記事

(09/29)
(07/22)
(05/14)
(03/11)
(03/09)

最新TB

プロフィール

HN:
florva new noise maker
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

最古記事

(03/31)
(03/31)
(04/01)
(04/02)
(04/03)

P R

カウンター