ラジオによりヒトは字を読まなくなり
テレビによりヒトは考えることをしなくなり
インターネットによりヒトは人間性を失う
というフランク・O・ゲーリーのことばのソースを探しているのだが、出てこない。
示唆に富んだことばなのだが、なぜ「ヒト」とカタカナなのかとか、どういう場面でだれに向けられたことばなのかとか、知りたいのだが、なかなか分からない。
どうしてこのことばが私たちの心をとらえるかというと、
1)私たちが字を読まず、考えることをせず、人間性を失った存在であるから。
2)私たちの周りには、字を読まず、考えることをせず、人間を失った存在があるから。
3)それらの原因が端的にラジオであり、テレビであり、インターネットであるから。
4)自分は、そこそこにラジオを聞かず、そこそこにテレビを見ず、それほどまでにはインターネットをしていないと思っているから。
なんと言っても、このことばが今のところインターネットからしか流れてこないことが、
象徴的だ。
このことばに出会った者は、もはや人間性を失っている可能性が高いのだから。
そしてそのことばに信憑性を感じているのだから。
このことばの分析は私の興味を引くものだが、
インターネット批判をインターネットでしようとしている自分とはなんであるのか。
このことばを(良いことばとして)インターネットで紹介することとどうように、
おかしな(funny)ことではないだろうか。
このことばをインターネットで扱うことは、鏡を合わせるように、映しだされるのは自分だけであり、
それは滑稽な姿をしているとしか思えないのだが。
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