眠りの中で若者は未来を夢み
老人は過去の思い出に眠る
未来より過去の方が多くなった年齢になって、そんなことを思い続けていたのだが、
中学校1年生か2年生の頃、
しきりに小学校の頃が懐かしくてたまらなかったことを思い出した。
ムラカミユウスケくんのことが、懐かしくてたまらなかった。
13,4歳の自分が、過去を懐かしんでいたことが、思い出される。
過去を懐かしむことは、過ごしてきた時間の量に比例するのではないのかもしれない。
あのころ、なぜユウスケが懐かしく思われたのだろうか。
小学校の頃の友と離れて、皆とはちがう中学校に進んだからだろうか。
懐かしさとは、断絶によってもたらされるのだろうか。
とすれば、老人は断絶の中に生きていることに、なるのだろうか。
いったい、何からの、断絶? 未来、それとも、過去?
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