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web florva不定期日記

見えないものは見えない。見えているものも見えない。

order caos Boulez


植物たちを見ていると、(特に亜熱帯的日本では?)全体的な様相として、混沌に見える。
一個体ずつをみると、それは秩序だっている。
ある個体と他の個体とにおいても、ある固定的な関連性に基づいて、それは秩序(=固定的法則性)を成立させている(ように見える)。

世界は=宇宙は、混沌にも秩序にも見えるくらいには、多くの相関関係(関係しないことも含む)で成り立っている。

秩序だっているとすれば、その秩序はあまりに複雑に見え、
混沌とすれば、あまりに関連性がありすぎる。

この世界に、どれだけの(個体としての)植物があるのだろうか。
そしてそれは、あまりにも敏感に気象に身をゆだねているし、
隣の植物とも関係しすぎている。

その関係性の総体が、混沌として見えるのは、人間の怠惰であろうか。

ブレーズの音楽が、混沌と聞こえたり、秩序だって聞こえたりするのは、
その植物たちの、(極めて雑な)アナロジーとして聞こえたりする。
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なぜことばが

なぜ言葉が何かを伝えたり、表したりすると信じているのだろう。

(信じるとは、信じるということをスキップすること。
表明すら必要としないこと。)

言葉によって傷つくこと、は、欺されるとはまたちがう。
言葉は、その周辺をうろつく。
うろつくことで、言葉としての資格を与えられる。

言葉の芸術といわれるものが、種々さまざまあることが、そのことを表している。

言葉を精緻にすればするほど、言葉を発するもとになったことがらから、離れていくということは、
古来言葉使いたちが言ってきたことなのに。
だから{言葉を精緻にすればするほど、言葉を発するもとになったことがらから、離れていく}から、技巧を巧緻にし、
「指し示す言葉」からいったん離れる。

古今から新古今への道程は、このことと一致しているように思える。

そして、巧緻にすればするほど、何かを表したり伝えたりしているように見えて、そのくせ何も伝えても表してもいないように、私たちには思えるようになる。

けっきょく{
何も=ない}

ネット社会と言われる世界は、
詰まるところ、
言葉の世界でしかない。

だから(か)、
言葉を所与のものとして認めなければ、何も存在しなくなり、
人間の感情は、冷徹さの下に、否定される運命だとかんがえられている。

そしてそのじつ、私たちは、感情だけですべてを判断しようとしている。
<~end>

卒業制作

STYLE116
Ⅰ-bⅡ-bⅢ-bⅡ。
~~~C-Db-Eb-Db~~~。

歌詞はEmily Dickinson、1789番。
The saddest noise, the sweetest noise, 
The maddest noise that grows, 
The birds, they make it in the spring,
At night's delicious close,

Between the March and April line 
That magical frontier 
Beyond which summer hesitates, 
Almost too heavenly near.

It makes us think of all the dead 
That sauntered with us here, 
By separation's sorcery 
Made cruelly more dear.

It makes us think of what we had, 
And what we now deplore.
We almost wish those siren throats 
Would go and sing no more.

An ear can break a human heart 
As quickly as a spear. 
We wish the ear had not a heart
So dangerously near. 

1685番。
Of Glory not a Beam is left 
But her Eternal House - 
The Asterisk is for the Dead, 
The Living, for the Stars - 

1685番は、1886年、最後の年の最後の詩。
1789番は、制作年未詳の最後の詩。

2年にわたった、「コード進行 スタイル・ブック」に基づく作曲の練習の、最後の課題なので、
詩も、Emily Dickinson詩集の、最後の詩にした。
作りにくかった。

コード進行も、いわゆるスパニッシュ・コードで、クセが強い。
前半は、そのクセを出さないように。
後半は、イメージ的にはケルティックを意識して作ったが、実質的にはスパニッシュになった。

予定通り6月の初めに取りかかり、丸2年で終了するはずだった。

これが最後と思うと、リキんだ。
自分らしさ、オリジナリティ、めっちゃくちゃ意識した。

前半のコード進行は、スタイルブックにあるものでなく、手弾きでハーモニーを探って作った。
したがって、コードネームは考えてない。

歌詞もメロディーにのせにくかった。
が、それは言い訳。

3ヶ月の予定だったが、3ヶ月半かかった。
締め切りが過ぎた。
出来上がりも、どうだろう。
卒業できずに、放校処分がいいところだろう。

これで、自分勝手に作ってよくなった。
2年間の勉強は、何だったんだろう。

表現について

表現することは、理解されることと対になるものだろうか。

理解されることを望まない表現は、意味がないという言説も、
つまり理解されなければ表現する意味はない、
ということは説得力を持つが、
「表現」も「理解」も、どちらもサ変複合動詞として使用されるならば、
行為そのものに、「表現」や「理解」の本質がある。

単純に、「スポーツ」と「観戦」に置きかえれば、スポーツする側にも、それを見て応援する側にも意味があり、
「伝える」「(伝えられたものを)理解する」することには、一次的な意味はない。

言葉や音楽は、「何か」を伝えるものではない表現を、形作ってきた。
伝える意図を持った表現も作ってきた。

伝えたり、伝わらなかったり、理解したり、理解できなかったり、誤解したり。
私は、アマチュアアスリートが、身体を動かすのを愛するように、言葉や音楽を使って何かを形作るのが、好きなだけだ。
砂いじりが好きな、子供なだけだ。

そこに何かの力がある場合もあれば、何もないこともある。
地形の作り出す景観以上のものではない。勝手に通り過ぎたり、感動していればよい。

いま、未曾有の言語表現時代だと思う。
何かを伝えるのが言語だと思っているが、言語は、じつは、自分のものではない。
誰ものものでもない何かが、私たちの間を流れて通り過ぎている。
それだけだろうと思う。

忠実な羊飼い第2番第1楽章


ひょんなことから、アルトリコーダーを購入した。
この曲を録音するだけのために、メンテナンスキットや教則本、練習曲集、さらにはシュアーのマイクまで買った。
5月2日に楽器が届いて、四苦八苦して練習してなんとか吹き込んでみた。
この間、持病が久しぶりに悪化して寝たり起きたりの中。

6月8日。録り直した。

少しはよくなったかな。

このチャレンジ、無駄ではなかった。
トロンボンも基本をひとつひとつ、あきらめずに練習することが大切だと、ようやく分かった気がする。

酔っぱらったようなブルース

STYLE115
Ⅰ7(9,13)-Ⅳ7(9)/#Ⅳdim7-Ⅰ7(9,13)-Ⅴm7(9)/Ⅰ7(#9)-Ⅳ7(9)-#Ⅳdim7-Ⅰ7(13)/Ⅱm7(9)-Ⅲm7/Ⅵ7(b9)-Ⅱm7(9)-Ⅴ7(13)-Ⅲm7/Ⅵ7(b9)-Ⅱm7/Ⅴ7(b9)。
F7(9,13)-Bb7(9)/Bdim7-F7(9,13)-Cm7(9)/F7(#9)-
Bb7(9)-Bdim7-F7(13)/Gm7(9)-Am7/D7(b9)-
Gm7(9)-C7(13)-Am7/D7(b9)-Gm7(9)/C7(#9,13)。

歌詞はEmily Dickinson、385番。
I'll clutch -- and clutch -- 
Next -- One -- Might be the golden touch -- 
Could take it -- 
Diamonds -- Wait -- 
I'm diving -- just a little late -- 
But stars -- go slow -- for night -- 
 
I'll string you -- in fine Necklace -- 
Tiaras -- make -- of some -- 
Wear you on Hem -- 
Loop up a Countess -- with you -- 
Make -- a Diadem -- and mend my old One -- 
Count -- Hoard -- then lose -- 
And doubt that you are mine -- 
To have the joy of feeling it -- again -- 
 
I'll show you at the Court -- 
Bear you -- for Ornament 
Where Women breathe -- 
That every sigh -- may lift you 
Just as high -- as I -- 
 
And -- when I die -- 
In meek array -- display you -- 
Still to show -- how rich I go -- 
Lest Skies impeach a wealth so wonderful -- 
And banish me -- 

私は、魔手とピンチの次のものが金色のタッチであるかもしれないと決意しますそれにダイヤモンドを持っていくことができました待機 
私は、ほんの少し遅く飛び込んでいます 
しかし、星はゆっくり夜に行きます 
 
私は、ティアラがいくつかの作るすばらしいネックレスで、あなたにひもをつけます 
あなたをヘムにつけていてください 
あなたと一緒の伯爵夫人の上のループ 
王冠を作って、私の年をとった1人のカウント・ホードを直して、それから負けてください 
そして、あなたが私のものであるという疑い 
再びそれを感じる喜びを持っています 
 
私は、法廷であなたに見せます 
装飾のためにあなたを連れて行ってください 
女性が呼吸する所で、 
そのあらゆるため息は、あなたを持ち上げるかもしれません 
ちょうど私と同じくらい高い 
 
そして、私が死ぬとき、 
おとなしい配列に、あなたを示してください 
私がどれくらい裕福になるかについて示すために、静まってください 
空がとても素晴らしい富を疑問視して、私を追放しないように、

鬼門の385番。
分解して、メロディーに当てはめた。
どうもテキストのペイストが上手くいってなくて、重複があったようだが、
気にせず・・・後から気にして、メロディーに「流し込んだ」。

これで3回目。
酔っ払ったようなブルース。

ぼーっとしてても、何も聞こえてはこない。

かっこいいブルース

STYLE114
Ⅰ7-Ⅳ/#Ⅳdim7-Ⅰ7-Ⅴm7/Ⅰ7-Ⅳ7-#Ⅳdim7-Ⅰ7/Ⅱm7-Ⅲm7/Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅲm7/Ⅵ7-Ⅱm7/Ⅴ7。
F7-Bb7/Bdim7-F7-Cm7/F7-
Bb7-Bdim7-F7/Gm7-Am7/D7-
Gm7-C7-Am7/D7-Gm7/C7。

ツーファイブを取り入れた、Fのブルース。
ブルースというパターンが、すでに主張であるので、オリジナリティはそのパタンの選択の中にある。
あるいは、何やったってブルースじゃないか、という開き直り方に、オリジナリティが表れてくる。
たとえは悪いが、同じインスタント食品でも、チョイスと湯の温度と量、時間の計り方で、味が違ってくる。みたいなぁ・・・

ともかく、ブルースに積極的な興味がないところが、ジャズがいつまでも作れない原因かもしれない。
プリンス、格好いい。

かたなし

STYLE113
Ⅰm7-%%%-Ⅳm7-%-Ⅰm7-%-bⅥ7-Ⅴ7-Ⅰm7-%。
Fm7-%%%-Bbm7-%-Fm7-Fm7-Db7-C7-Fm7-%。

歌詞はEmily Dickinson、1166番。
Great Streets of Silence led away 
To Neighborhoods of Pause - 
Here was no Notice - no Dissent - 
No Universe - no Laws -

By Clocks - 'Twas Morning 
And for Night 
The Bells at distance called - 
But Epoch had no basis - here - 
For Period exhaled - 

静寂の大通りが先導した
一時停止の近所へ
ここでは通知はありません異議はありませんでした
宇宙なし、法律なし

時計で朝だった
そして夜のために
遠くにある鐘は
しかし、エポックはここに根拠がありませんでした
吐き出した期間

マイナーブルース。
決まり切ったフォームの中で、どれだけ魅力的なものを作るか。
力がないので、フォームを崩そう、新しく作ろうとする。
「形なし」


ぶるーすから逃げる

STYLE112
Ⅰ7-Ⅳ7-Ⅰ7-Ⅰ7-Ⅳ7-Ⅳ7-Ⅰ7-Ⅰ7-Ⅴ7-Ⅳ7-Ⅰ7-Ⅴ7。
F7b1113-Bb7b913-F7#11b13-Bb7sus4onF-Bb7sus4onBb-Db9onBb-F7#9-F713-C76-Bb7b11-F791113-C7b9。

べつにとくに、逃げる必要はなかったのだけれども。
頭が混乱して、スローなヒップホップ調と、アンビエントの間をあてどなくさまよって、
結局はメロディーを作る力がなかっただけの、
「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」、「才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。」
なかなか前向きに気持ちになれない。

無題でいいや

STYLE111
Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅱm7-Ⅴ7。
(Fmaj7-Bbmaj7-Gm7-Am7/Dm7)-Gm7/C7-%%%。

Emily Dickinson697番。
Why make it doubt - it hurts it so - 
So sick - to guess - 
So strong - to know - 
So brave - opon it's little Bed 
To tell the very last They said 
Unto Itself - and smile - And shake - 
For that dear - distant - dangerous - sake - 
But - the Instead - the Pinching fear 
That Something - it did do - or dare - 
Offend the Vision - and it flee - 
And They no more remember me - 
Nor ever turn to tell me why - 
Oh, Master, This is Misery - 

ここんところ、停滞。
世間の空気に呑まれているのだろうか。
前回のブラコンっぽいのをもう一度と思ったが、あれこれ考えすぎたのか。
ブラコンではなくなった。
やはり、スタイルが問題か。

何でも、外から規定されないと、できない。

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